19年GWの旅行で八戸城九戸城の2城を登城後、青森県から南に下る途中にある岩手県盛岡市にある志波城に寄った。別名は斯波城。城址前に志波城古代公園案内所というのがあるので、そこに駐車し、無料の案内所内で少々、勉強して登城。
登城日は2019年5月2日。GW10連休を利用しての東北&関東&甲信地方の100名城、続100名城、その他の城の合計22城を巡る旅の5日目、計15城目となる。
志波城は、平安時代の803年に、征夷大将軍であった坂上田村麻呂が造営した古代城柵である。100名城でも続100名城でも無いが、国の指定史跡であり、志波城古代公園として綺麗に整備されている。
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城に入る手前に橋が架かっており、早速、深い堀がある。
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志波城は陸奥国最北の城柵であったとされ、当時の大和朝廷が支配した最前線であった。木橋から門を眺める。
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当時の朝廷による支配に抵抗したのが、東北地方の蝦夷。志波城はその戦いの場所であった。正門であった外郭南門は、古代の建物や絵図などを参考にして復元されたもの。近くで見るとかなりの規模の櫓門である。そして、見逃してはならないのが、古代の版築技術を用いて再現した外郭築地塀。一辺840m、四方で3,360mもある。
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門をくぐると、竪穴式建物群が復元されている。何と、1,200~2,000個あるとされ、遠征に来た兵士の宿舎や武器倉庫などに使用されていたとのこと。
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811年に蝦夷との大規模な戦争が起きるが、水害もあり、翌年に徳丹城が造営され、志波城は僅か10年弱で廃城になったとされる。ただ、城内は広大の一言で、その規模は、徳丹城は勿論、あの100名城の多賀城よりも大きかった。
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中心には政庁がある。東西南北に門があり、これは政庁の東門。
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これが、城内にある建物の礎石跡。中心には正殿があった。

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志波城は見所を全て廻って30分程度だった。とにかく、広大で、平野にあるので、強風であったこの日は風が物凄く強かった。真冬などは相当の寒さであろうと思う。ただ、城内は非常に綺麗に整備され、説明版も充実しているので、理解しやすいと思う。古代城柵を経験すると言うことでは非常に良い場所だ。
これで、この日は終了、福島県のいわき市に宿泊、翌日は茨城県つくば市の小田城に向かう。
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