100名城の83城目は静岡県の山中城。お盆休みに千葉への帰省を利用して道中立ち寄りの登城。アクセスは、電車は、JR東海道本線・東海道新幹線の三島駅南口から、沼津登山東海バスの元箱根港行きで山中城跡で下車。車なら、城址前と山中城跡売店に無料の駐車場がある。
登城日は2018年8月11日。城址入口にある駐車場に止め、まずは、山中城跡売店にてスタンプをゲット。
山中城は、1558年~1570年に後北条氏が本拠地である小田原を防御するために築城した城である。とにかく、登城して驚くのが、まるで一流のゴルフ場のように整備されていること。これほど、綺麗に整備されている山城はなかなか珍しい。
山中城は戦国時代末の山城で、土塁と堀で構成されており、天守閣と石垣が無いのが特徴である。最大の見所は発掘され、綺麗に復元された障子掘だ。
堀の中を区画するように畝(うね)を掘り残す独特の堀。これは複列型の障子掘。
そして、これが単列型の障子掘。複合型とともに、城の防御を高めている。
1589年に豊臣秀吉の小田原攻めに備え、西の丸や出丸などを急ぎ、増築したとされる。今では広場のようなきれいな状態に。
だが、翌年に秀吉軍は約17倍の兵力で力攻め、北条方は激しく抵抗したが、僅か半日で落城してしまった。西の丸には盛り土で作られた見張り台があった。その眺望は遠方も見えるし、城内の曲輪も見える。
元西櫓下の堀切。植木などにより、あまり深くないように見えるが、実際はもっと深かったことが発掘調査で分かっている。
増築された出丸には、ちょっとわかりにくいが、史蹟碑があるので現地にてよくご確認を。
出丸の最先端にあるまるですり鉢のように見えるため、すり鉢曲輪と呼ばれている。ここは防御のための「武者だまり」であったと推定されている。
城内の全ての見所を廻って駐車場から往復で1時間くらいだった。城内は勿論、登城路も非常に綺麗に整備されているし、広いのでそれなりに歩くが、急な坂道は無いので、まずまず楽に登城できる。案内板や説明版もしっかりしているので、分かり易く城内を理解出来ると思う。後北条氏の築城技術の高さを感じることが出来る名城、眺望も素晴らしいし、堀と土塁だけの貴重な山城で印象深く残った。
この後は、近くにある小田原城に向かう。
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