サラリーマンの日本200名城登城記録

日本100名城、続100名城に興味をもった普通のサラリーマンが綴る登城日記。200名城の制覇は時間、体力、金銭に非常に厳しい旅行。だが、日本の歴史的遺跡・遺物の素晴らしさを知り、完全に登城した時の充実感を感じ、ついでにやたらと歩く運動不足の解消と仕事のストレス発散など、良いところづくめの面白さ。そのようなところを綴っていきたい。

カテゴリ:続100名城 > 岐阜県

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過去に豪雨の為に登城断念した岐阜県の美濃金山城(みのかねやまじょう)。やっと、登城できたので、その記録。別名は兼山城、鳥峰城(うほうじょう)。電車でのアクセスは、名鉄広見線の明智駅からYAOバスで、「元兼山町役場前」バス停で下車し、徒歩で約15分。車の場合、「蘭丸ふるさとの森」にナビ、第1・第2駐車場若しくは、楽に登城したいなら、出丸跡まで車で行ける。出丸跡までの道はやや細いが、問題は無いと思う。
リベンジの登城日は2019年4月21日。「蘭丸ふるさとの森」の第1駐車場から登城。ここが大手道、緩やかな坂道を登って行く。
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5分少々で蘭丸広場に着き、スルーして出丸跡へ。ここまでは10分少々。ここまで車で来ることも出来る。出丸はここ金山城の第一線の防御を担っていたとされる。
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金山城は、1537年に斎藤正義が鳥峰城として築城したとされる。その後、1565年に織田信長の家臣であった森可成が城主となった時に金山城と改称された。出丸跡から舗装された道にある大堀切。かなりの迫力があった。
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道を戻って、本丸方面へ向かう。クマ出没注意とあるが、とても開けているので、その心配はまず無用と言っても良いであろう。
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森長可の後に、蘭丸、忠政が城主となったが、関ヶ原後に破城となった。その痕跡が残っているのがこの城址と特徴。野面積の石垣があるが、上部と算木積みの隅が壊されているのがこれ。破城の痕跡だ。
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一説によれば、ここの石垣は犬山城に移築されたとあるが、真相は定かでは無い。登城開始後、30分程度で二の丸に到着。見ての通り、開けているので、クマさんには遭遇しないであろう。
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二の丸を過ぎると、大手門の桝形虎口がある。現地では、その防御の堅さを体感することが出来ると思う。
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登城開始後、約30分程度で本丸に到着。現在はこの通り、何も無いが、礎石跡や屋根瓦などが発掘されたことから、居住性のある空間であったと推定されている。
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本丸からの眺望は素晴らしかった。晴れていれば、もっと良いであろう。
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本丸の虎口には、石垣が残る。やや崩壊しそうな感じであったが。この後、城を下りる。東腰曲輪などを見ることが出来る。
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登城開始後、約1時間程度で終了。その後、山麓にある40mに及ぶ石垣を見に行った。見逃しそうなので、現地にて注意したい。
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スタンプは2018年9月9日に可児市観光資料館でゲットしたが、豪雨予報で断念、リベンジの2019年4月21日を追記した。山城であるが、開けているし、急な坂道もないので、登り易い。説明版や案内も充実しており、眺望も素晴らしいので、天気の良い日に気軽に訪れたい場所と思う。わずかに残る石垣と破城跡は歴史を感じることが出来るであろう。
この後、岐阜市内にある100名城でも続100名城でもない、加納城に立ち寄ることにした。
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続100名城の64城目は岐阜県の大垣城。別名は、巨鹿城(きょろくじょう)、麋城(びじょう)。電車でのアクセスはJR大垣駅から徒歩7分程度。車なら、城址近くにコインパーキングあり。
登城日は2018年8月18日。午後から、大垣城、小牧山城の2城の続100名城巡り。名古屋から車で1時間程度で到着。コインパーキングに駐車し、鉄門跡から登城開始。
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大垣城は16世紀築城された牛屋城が前身とされる。1559年に氏家氏が入城し、大規模な城郭に築き上げた。登城してすぐに4層の天守がある。
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1600年の関ケ原の戦いでは、西軍の石田三成の本拠地になり、東軍に包囲され31日間に及ぶ激しい籠城戦の末に落城した。天守は戦災により消失するが、国宝に指定されていた。現在の天守は1959年に再建されたもの。入場料を払い、天守内にてスタンプをゲット。内部は関ケ原の合戦の展示資料などがある。
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江戸期の1635年以降は、戸田氏が明治維新まで11代に及び城主となった。かつては、水堀を幾重にもめぐらせ、現在の3倍以上の敷地で、櫓は10を数える大きな規模であった。東門は七口之門の1つである柳口門で移築されたものだ。
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戦前は国宝に指定されていたと言う艮隅櫓(うしとらすみやぐら)がある。
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城内には関ヶ原時の籠城戦で、いよいよ追い詰められ脱出した「おあむの松」がある。この松を伝って水路に出て無事に逃げ延びたと言う。おあむが見た籠城戦の様子は、「おあむ物語」として後世に伝えられたとのこと。
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大垣公園内にある戸田氏鉄像。天守とともに撮るとなかなか映える。
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敷地内にある麋城の滝。小さいが、夏場などは涼しく感じるであろう。
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大垣城は本来はかなりの規模であるが、現状では見所は多くは無いので、1時間程度で十分に廻れる。やや説明版が不足気味だったのが残念だが、天守内の展示はまずまずで、アクセスしやすいので気軽に訪れたい城だ。
この後は、小牧山城へ向かう。織田信長の城だ。
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続100名城の27城目は岐阜県の郡上八幡城。(ぐじょうはちまんじょう)別名は積翠城(せきすいじょう)。これで、続100名城の岐阜県は終了となる。電車でのアクセスは、長良川鉄道の郡上八幡駅で下車、まめバスの「城下町プラザ」で下車、徒歩約15分。車なら、城山公園に駐車場有り、そこから、徒歩での登城。もしくは、道幅が狭く中型車以上は通れないが、山頂にも駐車場有り、城の目の前だ。
登城日は2018年10月27日。山頂まで車で行く。道幅狭く、急なカーブも多い。道には登城する人もいるので、安全運転を心掛けたい。郡上八幡城は紅葉が有名であり、11月1日からは、「郡上八幡城下町もみじまつり2018」が開催されるとの由。ちょっと早かったが、少し、咲き始めていた。
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登城してすぐに、模擬天守と櫓が見えて来る。その姿は非常に美しい。4重5階の模擬天守は1933年に、当時の大垣城を参考に建てられた日本最古の木造天守である。
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1559年に赤谷山上の戦いが起こると、遠藤盛数がここに砦を築いた。それが郡上八幡城の創始である。1566年に遠藤慶隆が城を築いた。その後、稲葉貞通が大改修を行い、近世城郭となった。1667年、6代城主遠藤常友の修復によって幕府から城郭として認められる。その後、井上氏・金森氏・青山氏が入封、1871年の廃藩置県とともに廃城となった。今となっては、石垣だけが当時を忍ばせる。
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有料の模擬天守の中にスタンプがある。簡単な展示物を見ながら、上がっていくが、さすがに、日本最古の木造天守、かなりギシギシと音が鳴る。城下町の模型が展示されている。
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天守最上階へ上る。そこからの眺望は素晴らしいの一言だ。ちなみに、郡上八幡城も「天空の城」であり、気象条件によっては、朝霧に包まれると言う。
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郡上八幡城にはいろいろなエピソードのようなものが残っている。特に、人柱「およし」。築城や改修時によくある話であるが、この城も改修時に、齢17歳の百姓の娘であった「およし」が進んで人柱になったとされる。それを祀った奥の院が天守近くにある。
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他には、力石伝説、白虎隊とともに戦った凌霜隊の追悼の碑、討ち取られた首を洗っていたとされる井戸などがあり。郡上八幡城は山麓からの徒歩なら往復で1時間はかかるが、城目前からの登城であれば、30分単位であろう。秋の紅葉シーズン真っただ中の平日に訪れたい城だ。すでに紅葉前の土曜日は混雑しており、11月上旬はかなりの人出で予想される。
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続100名城の1城目となった苗木城。別名は霞ヶ城、赤壁城など。ずっと、過去の登城をアップしてきたが、登城したら、随時、更新することにしようと思う。その方が記憶が曖昧にならなくて良い。苗木城へのアクセスは車なら容易だ。中央道の中津川ICから近く、スタンプのある苗木遠山資料館に駐車場有り、更には、数百メートル先にも駐車場があり、すぐに登城出来る。
登城日は2018年9月8日。資料館に立ち寄り、予習をした後、悪路ながらも登城入り口に近い駐車場まで行く。すぐに目標とする天守台跡が見えてくる。
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苗木城は説に寄れば、1526年に遠山氏が築城したと言われている。登城するとよくわかるが、岩山にある城といった感じであり、こんな巨石もある。
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天守台への道程は山上の割になだらかな道を行くが、狭い門が複数個所に設置されているので、戦では攻略が難しかったであろう。例えば、この錦蔵門跡のような。
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程なくして、本丸口門跡に到着、千石井戸なる水が枯れることが無かったという井戸にも注目。こんな高い所で?などと思ってはいけない。
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本丸天守はすぐに到着。2つの巨石に跨る形で3層の天守があったと言う。今の技術でも難しいと思うも、先人たちの建築技術の高さは、各地の城を回ってわかっているはずだが。
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こんな石の上に?と思いつつ、天守台に上がると、そこには木曽川を見下ろす清々しい景観が見える。残念にも、雨上がりで濁流っぽいが。
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他にも見所は多く、特に、天守付近から見下ろした大矢倉が個人的には好きだ。
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もちろん、石垣の光景も圧巻。6種類の石垣があると言う。野面石乱層積みと思われるが、大きさの異なる石を積み上げた方式で戦国時代初期の技術とのこと。
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この日は多治見で会社のゴルフコンペ後の登城、最悪のスコアのストレスが無くなった。登城時間は往復で1時間も掛からないであろう。簡単に登城出来、かつ、貴重な遺物類と素晴らしい景色が楽しめる。山麓の資料館も充実している。ぜひ、気軽に訪れていただきたい名城だ。
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