100名城の96城目は秋田県で唯一選定されている久保田城。別名は矢留城。アクセスはし易く、電車ではJR秋田駅から徒歩10分ほど。車は、城址目の前に有料の駐車場が有るが、ただ、あまり台数は入らない規模。
登城日は2019年4月30日。2017年10月2日に一度、登城経験があり、今回で2度目。10連休という滅多に無い機会を利用しての東北&関東&甲信地方の100名城、続100名城、その他の城の合計22城を巡る旅の3日目、計8城目だ。前日に鶴岡市内に宿泊していたので、この日午前中は秋田市への移動のみ、3時間ほど掛けて12時頃に到着。車を止めると、すぐに秋田市立佐竹史料館が目に入る。ここにはスタンプが設置されているが、前回の登城時に入館したのでパス、小雨の中、すぐに登城開始。現在、久保田城は千秋公園として整備されている。まま、微妙な階段を登って行く。
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久保田城は1603年に佐竹義宣が築城した。元々、佐竹氏は常陸水戸54万石であったが、関ヶ原の戦いで東軍、西軍どっちとも言えない対応のために徳川家康に睨まれて、20万石の減転封となり、ここ久保田城に入った。階段を登って行くと、復元された表門(正門、一ノ門)に着く。本丸への玄関口で警備上も重要な門であったとのこと。又、周囲には石垣は無く、土で作り上げた城であると実感出来る。
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この門を過ぎると、唯一の現存物である御物頭御番所がある。ここで侵入者を厳重に警戒していた。
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本丸入り口には表門の礎石が展示されている。これは、来場者用にここへ移したものとの説明があった。
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1880年の大火の前には、ここ本丸跡には御殿などの建物があったとされるが、ほぼ全ての建築物が消失してしまった。綺麗に整備されており、雨天でなければ、もっと気持ち良い場所だと思う。
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本丸にある銅像は、佐竹義宣と思いきや、佐竹義堯(よしたか)のそれであった。久保田藩12代目、最後の藩主のお方とのこと。
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数分歩けば、御隅櫓に着く。元々、久保田城には8つの櫓があったとされ、北西隅の一番高い場所にあった櫓を復元したもの。正確には、2階建てであったが、それに最上階に展望階を加えて3階建てにしたとのこと。
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1階にてスタンプをゲットし、佐竹氏の歴史を解説したパネル展示を見ながら、最上階へ。この櫓は物見や武器の貯蔵庫として利用されていたとのことで、流石にその眺望はなかなかだった。
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御隅櫓を後にして、帯曲輪門跡や裏門跡を見る。
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登城地点に戻り、広大な二の丸を雨の中、少し散策し、終了とした。
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久保田城の見所を廻って、要した時間は約30分程度であった。小雨だったので、やや駆け足であったが。もう少し、説明版があっても良かったとは思うが、それなりにあるし、城内は綺麗に整備されている。最初は少々、階段を登るが、以降は平坦になるので楽に登城できるであろう。
この後、急に雨が激しくなって来る。もはや、どうしようもないが、すぐ近くにある秋田城へ、急ぎ向かった。ここからは車で30分程度だ。
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