続100名城の88城目は岩手県で唯一選定されている九戸城。別名は福岡城。電車でのアクセスは、JR二戸駅からバスで約5分「呑香稲荷神社前」で下車して、徒歩で5分ほど。車なら、城址前にある九戸城無料休憩所(ガイドハウス、三の丸跡)に広い無料の駐車場があるので、楽チンだ。
登城日は2019年5月2日。GW10連休を利用しての東北&関東&甲信地方の100名城、続100名城、その他の城の合計22城を巡る旅の5日目、計14城目。朝に八戸城を訪問し、そこから二戸市の二戸市埋蔵文化財センター(八戸では無い。)へ向かい、スタンプを押印し、九戸城へ。ガイドハウスで少々、学習した後、登城開始。正面にはこんもりとした本丸が見える。
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九戸城は、1492年~1501年頃に、九戸光政が築城したとされる。登城路に沿って少し歩き、二の丸大手から行く。ゴミ1つ落ちていない整備された広大な二の丸跡。
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築城後、九戸一族は勢力を拡大するも、1590年から始まった豊臣秀吉の奥羽仕置が始まり、一帯は不穏な状況となる。二の丸搦手門跡。当時は舛形の虎口であったとされる。
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この時、九戸政実が挙兵するも、奥州再仕置軍6万騎に対し、九戸の籠城軍はわずか5千人であったとされる。二の丸から本丸へ、大手門跡が残る。
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最終的には、豊臣方の謀略で落城、これで豊臣秀吉の天下統一となった。この本丸は二ノ丸より一段高く土を盛って築かれており、ここから焼けた生活用品や火縄銃の弾丸が出土、明らかに合戦後に整地されたと考えられている。そして、最終的に廃城となったのは1638年。その前に、蒲生氏郷により改修された。
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本丸はほぼ100m四方の正方形。土塁や石垣で囲まれている。
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九戸城の最大の見所である本丸の石垣。奥州仕置後の1591年に蒲生氏郷が普請により築いたとされる。
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二の丸と本丸を繋ぐ虎口は2箇所とされているが、ここは無名の虎口、桝形になっている。
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本丸の南東隅には、隅櫓跡が残る。土塁や堀などの中世の城郭と石垣と櫓跡の近世の城郭の2つを持ち合わせているのが、この城の最も面白いところであると思う。
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本丸、二の丸の他に、少々離れているが、外館として、石澤館と若狭館がある。特に以降は残っていないので、時間があれば、行ってみる感じであろう。
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九戸城は見所の全てと外館を廻って1時間弱くらいだった。敷地自体、広大なので1時間程度は必要と思う。城内は非常に綺麗に整備され、案内や説明もちゃんとあり、城址の歴史と縄張りや遺物などとても分かり易く好印象であった。
これにて、東北地方の続100名城を制覇した。そして、この旅、ここから南に下る。途中にある岩手県の志波城に立ち寄り、宿泊先の福島県いわき市へ向かった。
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